【「面談」と「面接」との違い】企業からの『面談』オファーの本音

ブラック企業脱出

「面談」と「面接」との違い・・・・いざ定義しようとするとなんとなくモヤッとしている方もいるかもしれません。

転職サイトに登録していると「面談」オファーがくることがありますよね。向こうからのスカウトだし、『まずはお話だけでも』と言ってくれているし・・・と思って何も考えずに参加すると知らず知らずのうちにチャンスを失ってしまう場合があります。

今回は企業側の本音についてまとめていきます。

「面談」と「面接」との違いとは?

参考:ビズリーチ『「面接」と「面談」の違い

面接

面接

面接とは、選考を目的とした、対面(もしくはオンライン)にて話す機会です。最終的に企業側からの「合否(内定もしくは次の選考機会の獲得)」を決定するもの、という目的があります。

前提として、面接に参加する段階で、候補者は応募の意思があると判断されるため、その前提で志望動機などを聞かれることが多いです。

面接の際には下記の点を注意しておいてください。

企業の情報(取扱商材やサービスなど)を事前にしっかりと調べておく
採用担当者のオフィシャルなtwitterアカウントなどが分かる場合は、目を通しておくと良い(どのような価値観の人なのか、仕事に対するスタンスなどを把握しておくことで、事前準備がしやすくなります)

面談

面談

建前としては、まずは会って(もしくはオンラインにて)、口頭でカジュアルに情報交換しましょう、というものです。

ここで言う情報とは下記のようなもの。

  • 候補者側:自分のスキルやキャリアプランなど
  • 企業側:自社の紹介や、もし入社した際に任せられるポジションの説明など

面接とそう大差はないものですが、大きく異なる点としては『合否を決定するための機会ではない』という点です。

しかし、この面談、気を抜いてはいけません。お客様気分で参加すると、自分のチャンスを減らしてしまうことになります。

大半の企業は面談後、下記2つのように今後のアプローチの方針を分けています。あまりに態度が悪い場合や、現職への不満ばかり、スキルやキャリアプランが企業とマッチしない場合は、本人に『不合格』という代わりに、静かに②の対応をされてしまいます。

①好印象だった場合

  • 『もし宜しければ正式にご応募されませんか?』と、先方からのアプローチが来る
  • MeetUP、会社見学など、何らかの名目での誘いがくる(逃したくないため、コンタクトを取り続けようとする)

②採用は難しいと判断された場合

※もしくは「好印象だったものの本人の志望度が低いため、アプローチのタイミングを図っている」場合もあります。

  • 『本日はありがとうございました』などの、感謝の意に留まるメッセージ

もし、②のような対応だったとしても、正式な不合格ではないため自己応募は可能です。しかし、初回面談時の記録や印象が残っているため、書類選考時もしくは一次面接時に落とされてしまう可能性が高いというのが現実です。

「面談」時に好印象を残すためには?

面談

もし面談後に応募するにしてもしないにしても、チャンスや選択肢を増やすためには、企業側に好印象を残しておいて損はありません。もちろん、対等な関係のため企業側に媚びる必要はありません。ただ、「人と人」としての最低限のマナーを守っていくことは大切です。

では、具体的にどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?

時間を割いていただいたことへの感謝を伝える

スカウトしてきたのは企業側なので、時間を割いてあげたのは貴方です。しかし、ビジネスの現場ではすべてにおいて「対等」に考えることが大切です。相手も人間です。時間を割いたことに対して感謝を伝えられて嫌な気持ちになる人はいません。また、本命の企業を受ける際の面接練習にもなりますので、そういった点でもやらない手はありません。

下記のように、具体的に気持ちを伝えてみましょう。

  • 面談日時の決定後、当日面談終了後のタイミングで、メッセージを送っておく(カジュアルで構いませんが、この一言があるかないかで印象が変わります)
  • 面談の開始時、終了時に口頭でも『本日は貴重なお時間を割いていただきありがとうございました』と添える

現職への不満を語りすぎない

現職への不満は、大半の人が持っていると思います。面接時に言い過ぎない方が良い、ということは意識している人が多いのですが、実は面談時には油断して語りすぎてしまう人が多いのが現状です

上司の悪口や会社への不満は語って印象が良くなることはありません。それどころか、足を見られて年収交渉時に不利に働く場合も多いです。

「今の会社に残る選択肢もあるが、今後のキャリアアップのために転職を検討している」というスタンスは崩さない方が賢明です。

希望するキャリアビジョンに関しては正直に話す

ここが面接との違いの1つです。面接の場合は、既に業務内容が決まったポジションに「合致するか否か」を判断されています。しかし、面談を行う際はその点を柔軟に考えてくれる可能性が高いものです。

例えば、下記のような事例も多いです。

マネージャー募集の面談だが、実はプレイヤーとして続けたいと伝えたところ、プレイングマネージャーとしてのポジションを提案された
グローバルに働きたい旨を伝えたところ、実は内々で海外展開を考えている旨を教えてもらえた

逆にここの部分を正直にお話して合わないのならそもそもその企業とはマッチングしません。そのため、ここに関しては「いかに好印象を与えるか」ではなく「いかに正直に伝えるか」を意識して話してみてください。

まとめ

PC

採用担当者も人間です。転職活動においては「自分がこの人の立場だったらどう考えるだろうか?」「どう感じるだろうか?」ということをしっかりと考えて作戦を練ることが大切です。その習慣がレジュメの書き方や面接時の応対にも表れてきます。

基本的には、相手からのオファーなので歓迎された雰囲気の中、楽しい時間を過ごせます。安心して臨んでいただいて大丈夫です。

そのチャンスを活かすためにも、企業側にも見られているという意識を忘れず、有意義なものにする工夫をしてみていただけたら嬉しいです。