気づけば、いつでもどこでもイヤホンをつけているのが当たり前になっていました。
- 朝の支度中も
- 電車の中も
- 買い物中の店内でも
- 寝る前の布団の中でも
スキマ時間があれば、とりあえず音声コンテンツを再生。無音でいると「何かもったいない」と感じてしまっていたのです。
ですが、ある日イヤホンが故障。数日間、仕方なく“音のない生活”を送ってみたら、思いがけない変化が起こりました。
「静かな時間」が思った以上に心地よかった
最初は落ち着かない気持ちもありました。
でも、イヤホンなしの生活を数日続けるうちに、不思議と静けさが心にしみるようになったのです。
音がないと、こんなにも五感が開くのかと思いました。
- 風の音
- 足音
- スーパーの人々の会話
- 自分の呼吸
「耳に入れる情報を減らすだけで、こんなに世界が広がるんだ」と、久しぶりに実感しました。
“何もしない時間”がもったいなくなくなった
それまでは、洗い物中・移動中などに音がないと「時間が無駄になっている」と感じていました。
でも本当は、“何もしない時間”こそが、思考を整理する貴重なタイミングだったと気づきました。
静けさの中にいると、自然と心の声が浮かび上がってきます。
「最近ちょっと疲れてたな」
「あの件、こうすればよかったのかも」
「本当は何がしたいんだろう」
音声コンテンツでは得られなかった、自分の“内なる声”と向き合える時間が、静かな時間にはありました。
寝つきが劇的に良くなった
意外だったのが、夜の寝つきが驚くほどよくなったことです。
それまで、「何かを聴いていないと、考えごとをしてしまって眠れない」と思っていたのですが、
実は逆で、本当の原因は、日中に音を聞きすぎて脳が休まっていなかったことだったようです。
ポッドキャストや音楽は“聞いているだけ”に見えて、脳はずっと情報処理しています。
1日中ずっとインプットが続いていたら、そりゃ疲れますよね。
イヤホンをやめてからは、寝る前に“無音”を選ぶことで、自然と脳がリラックスモードに切り替わるようになりました。
「使う時間」を選べるようになった
その後、新しいイヤホンを購入しました。
でも、使い方は以前とは大きく変わりました。
- 移動中だけ使用し、店内では外す
- 寝る前は一切使わない
- 作業中も、1〜2時間だけと決めて聞く
以前は「常にON」が前提だったイヤホンを、必要なときだけONにするスタイルへ。
使い方を見直したことで、音との心地よい距離感が生まれた気がしています。
脳がスッキリして、集中力が戻ってきた
「音を聞いていないと、時間をムダにしている気がする」
そう思っていた時期の方が、実は頭の中がごちゃごちゃしていて、集中力も落ちていました。
音を減らした今、情報の処理速度が上がったような感覚があります。
タスクに取りかかるのも早くなり、思考のキレが戻ってきました。
まとめ|“無音の時間”は、脳と心のリセットタイム
イヤホンを使うのが悪いわけではありません。
でも、「つけっぱなし」の状態が続くと、知らず知らずのうちに脳が疲れてしまうのも事実。
私にとっての変化は、次のようなものでした。
- 自分の気持ちに気づきやすくなった
- 寝つきが良くなった
- 集中力が戻ってきた
- 外の景色や音を感じられるようになった
- 心が静かに整っていく感覚を持てるようになった
「音があるのが当たり前」な毎日だからこそ、
“音を聞かない選択”を意識的に取り入れてみる価値はあると思います。
イヤホン生活をやめて得られたこの変化、きっとあなたにも訪れるはずです。