「仕事なんて一生懸命やらなくていい」
一見語弊のある言い回しに聞こえるかもしれません。
今回お話したいのは、「適当にやればいい」ということではなく「やるべきことをしっかりやれば、それ以上を自分に求める必要はない」ということです。
仕事が生活の中心になっていませんか?
現在、人生や生活のほとんどになっている方はいませんか?
それは「仕事に熱中して寝食も忘れてプロジェクトを頑張る」などという素敵なものではなく、
(これはブラック企業に在籍したことのある人でないと理解し難い感覚かと思いますが)家族の危篤や葬儀、大切な兄弟の結婚式、自分の睡眠時間や食事時間、ありとあらゆるものを犠牲にしている状態のことです。
もしそれで辛い思いをしていたり、身体に支障が出ていたり、家族や自分の時間を犠牲にしているようであれば、少し仕事との向き合い方について再考する必要があるかもしれません。
本来は今すぐの退職や転職をお勧めしたいですが、きっとそのような気力すらない状態かと思います。
そのような方へ向けて、まずは気持ちの余裕が作れるよう、一つの考え方として参考にしていただけましたら幸いです。
仕事は人生の一部でしかない
仕事なんて、人生の一部でしかありません。
自分が年を重ねておじいさん、おばあさんになった時、「あぁ若い頃、あのブラック企業にもっと貢献しておけば良かった」「あのクライアントの無理な要求に応えてあげれば良かった」と後悔するとは思えません。
自分を今そこまで追い詰めて苦しめている人・会社・顧客というのは、今後の人生に全く必要がないものです。
ブラック企業は人の視野を狭くします。
それに負けずに、出来る限り中長期的な広い視野で物事を考えてみることが大切です。
「やるべきことをやっていればOK」と考えよう
では具体的にはどのように働いていけばいいのでしょうか。
あまり人種で区別したくはありませんが、特に日本人は与えられた職務の中で最大限の結果を残そうとしがちです。
しかし、職場を見回してみるとたまにそうではない人がいませんか?
- 必ず定時で帰るテキトーおじさん
- 彼女とのデートを理由に、繁忙期に平気で有休をとる若者
- 常に余力を残してそこそこの頑張りしかしない同僚
これらの人たちは、クビにされたり何か大問題を起こしたりしているでしょうか?
程度にも寄りますが、日本の労働法は「理由ない解雇」に厳しいため、それはなかなかない筈です。
「時々顰蹙を買うものの、それなりにのらりくらりと長く続けている」方が多いのではないでしょうか。
ではどうしてその人たちが辞めさせられないのか。
それは「一応やるべきことはやっている」からです。
「やれば尚良い」ことをやろうと頑張りすぎず、自分の最低限やるべきことはしっかり誠実にこなす。
特にブラック企業にいる場合、そういうスタンスが本当に大切です。でないと、頑張れば頑張る程他の人の仕事も押し付けられて、結果つぶされてしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
あくまで1つの考え方ですが、これを取り入れて少し気持ちが楽になっていただけたら嬉しく思います。
今日も「やるべきことはやっているし、まあいいか」。
そう思ってみませんか?