断る時こそ早めに返事をするのがいいと頭ではわかっていても、 実際に習慣にできている人は少ないのではないでしょうか。
例えば
- 新しい仕事の打診があったとき
- 気は乗らないものの、行っておいた方がいいのだろうなと思う飲み会に誘われた時
- 断っても断っても食い下がってくることが分かっている人から誘われた時
気持ちや心は「NO」のサインを発信していても、損得勘定や、断ること自体の負担を考えると、返事をするのが先延ばし先延ばしになってしまいがちです。
今日は上手に断れる人の考え方や、断り方のコツについてまとめていきたいと思います。
断り上手な人の考え方
理由を相手に伝える必要はない
断ろうと思った時の多くの原因が「理由がない」ということではないでしょうか。 もっと正確に言うと、”相手に伝えられる” 理由がない、ということになるかもしれません。
なんとなく行きたくない、この人がいるから嫌だ、この日はゆっくりしたい、など言語化が難しい理由によって断りたいことはよくあります。というより、こういった理由が8割以上を占めるのではないでしょうか。
その際に嘘の理由を考えようとしたり、何かで辻褄を合わせようとしたりすると、どこかしらでボロが出ます。断ったこと自体は全く問題がなかったはずなのに、下手に気を使って嘘をつくことによって、それが相手にバレ、相手からの信用を失ってしまうということはよく聞く話です。
理由を伝える必要はありません。
「ごめんその日はやめとくわ。ありがとう!」
「折角なのですが、今回は不参加とさせていだだきます。お誘いありがとうございます。」
「今回はお引き受けが難しいです。ご連絡ありがとうございます。」
など、「謝罪」+「理由」ではなく、「断り」+「感謝」で伝えてみましょう。
早めに返事をすることが最も誠実だ
「誠実」とはどういうことか、を意識しておくことも大事です。
本当に相手の気持ちを考えて、相手にとって何がベストかを考えたら、「早めに返事をする」ということがもっとも相手を困らせないということは納得のいく話だと思います。
相手にとっては、無理してイエスを言われるよりも、「早めにNOを言ってくれた」ことの誠実さの方が心に残ります。
「直前になって断ると申し訳ないから早めに連絡したよ」
「出来る限り早めにと思ってお返事させていただきました」
など、「相手を拒絶しているわけではなく、むしろ相手のことを思って言っている」ということを伝えると、さらに断りやすいかもしれません。
断ってダメになる人間関係はそもそも不要
このように誠実な気持ちで断った際に、 それによって壊れてしまう関係性があるとすれば、それはそもそもあなたにとって必要な人間関係と言えるのでしょうか。
人生100年時代とは言いますが、多くの人が70~80年生きられれば良いほうです。限りある人生の中で、「相手を自分の思い通りにコントロールしたがる」ような人物と付き合っていく必要はありません。
嘘をつかずに、 さっぱりと誠実に断って、それで駄目なら仕方ない。
断るのが上手な人はある程度こういった割り切り方をしているものです。
まとめ
いかがでしたか。
断りの上手な人は、モヤモヤと悩んでいる時間と引き換えに、「自分の時間」と「人からの信用」を手に入れています。そう考えると、悩んでいる時間がもったいないと感じませんか?
とはいえ、筆者自身も以前は断り下手でした。理由を一生懸命考えたり、なんならその理由を現実にするために不必要な予定を入れてみたり、無駄なあがきをした結果、本人は声をかけたこと自体を忘れていたなんてこともありました。
しかし、今回まとめたような思考回路を持ち始めてからは、徐々に断ることへの抵抗がなくなり、気づけば別人のように変わっていました。
思考を変えれば行動が変わり、行動が変われば習慣が変わります。そして、その習慣の積み重ねが性格を形成していくと言われています。
断ることに迷った時は、ぜひ今回ご紹介した考え方を思い出してみていただければ幸いです。