「捨てて後悔するかも」と思っていた私へ|空白がくれた暮らしの整え方

日々のあれこれ

「やっぱり捨てなきゃよかった」
そんな後悔が怖くて、なかなか手放せない。
それでも、私は思い切っていくつかのモノを捨ててみました。

そして気づいたのは、“買い直すまでの空白期間”にこそ、本当の変化が起きるということ。
生活は驚くほどシンプルに、静かに整っていきました。

捨てたことに一時的な後悔はあっても、それを上回る恩恵があった。
今回は、そんな「空白の時間」がくれた気づきや、後悔を最小限に抑える方法についてお話しします。


「捨てて後悔」が怖いのは当たり前

SNSで目にするミニマリストの暮らしや、「断捨離が人生を変える」といった言葉。
それらに刺激されて、私も「持ちすぎているものを手放そう」と一念発起しました。

けれど、いざ捨ててしまった後でふとした瞬間に、
「なんであれを処分してしまったんだろう」
「まだ使えたのに…」
と、チクリと心が痛むことも。

でも振り返ってみると、**本当に怖かったのは“空白”そのものではなく、「また後悔するかもしれない自分」でした。


空白期間がくれた、3つの贈り物

判断力が磨かれる

「また必要になるかも」と思いながら処分した物たち。
でも、なくても何とかなることがほとんどでした。

そして驚いたのは、自分の中に“見極める力”が育ってきたこと
「これは今の私に本当に必要?」
そう立ち止まって考える習慣がつき、衝動買いも減少。

“持たない不安”を超えたとき、選ぶ力が自然と身についていました。


空間に意味を感じるようになる

以前の私は、引き出しが空いていると「何か入れなきゃ」と思っていました。
けれど今は、空いていること自体に価値を感じるように。

空っぽの棚を見ると、心が静かになります。
視覚的なノイズが減ることで、朝の支度もスムーズに。
「ものがあるから便利」ではなく、「ないから心地いい」と思えるようになりました。


未来の自分に“余白”を残せるようになる

何も入れていない空間が、ある日ふと必要なときに役立つ。
たとえば、新しい趣味を始めたときや、子どものアイテムが急に増えたとき。

空白は、未来の変化に柔軟に対応する“受け皿”になります。
「捨てたら終わり」ではなく、「捨てたことで次の選択がしやすくなる」
——そんな感覚が身についていきました。


後悔を減らす“空白の扱い方”

すぐには捨てない、「1ヶ月仮置きボックス」

「これ、捨てるべき?」と迷ったときは、即決せずに“仮置き”してみるのがコツ
目立たない場所に1ヶ月だけ置いておき、忘れていたら処分候補に。

感情ではなく、距離と時間で判断できるようになるから不思議です。


思い出は“カタチ”ではなく“記録”に

手紙、写真、子どもの作品など、処分しづらいものはスキャンしてデータ保存することで、気持ちを整理できます。

「モノは手放しても、記憶は残せる」
そう思えると、次のステップに進みやすくなります。


意図を持って空白を作る

「ここには何も入れない」とあらかじめ決めておくと、空間に安心感と目的が生まれます。

たとえば、玄関の棚をあけておくと来客時にも余裕が生まれますし、毎日の動作もスムーズに。
空白は、日常に“余裕”という新しい機能をもたらしてくれます。


最後に|捨てて後悔するかもしれない。でもその前に得られるものがある

私たちが本当に恐れているのは、「空白」ではなく、「また後悔すること」。
でも、その“後悔”すらも、生活を整えるきっかけになり得ます。

捨てたあとすぐに買い直さずにいられる時間。
その空白が、思いのほか心地よく、静かで、満ち足りていた。
それこそが、暮らしの本質だったと気づかせてくれました。

捨ててから買うまでの間に、自分の暮らしの輪郭がはっきりと見えてくる。
そのメリットは、モノを持ち続ける安心感よりも、ずっと大きいと感じています。

焦らず、急がず、必要ならまた迎え入れればいい。
そう思えたとき、「捨てる」ことが怖くなくなりました。

空白は、選び直すための時間。
あなたの暮らしに、新しい余白と安心をもたらしてくれるはずです。