【買わない習慣】プラスチック収納をやめたら部屋も心もすっきりした話

日々のあれこれ

はじめに

片づけを考えたとき、真っ先に浮かぶのが「収納グッズを買う」という選択。中でもプラスチック収納は安価で手軽、誰でもすぐに手を伸ばせる解決策です。
しかし私はある日、「もうプラスチック収納は買わない」と決めました。すると驚くほど部屋が軽くなり、心に余白まで生まれたのです。

ただし、ここでひとつ補足。クローゼットの中だけはプラスチック収納OKにしています。見えない場所で、湿気や重さに強く、実用的だからです。
つまり、「目に見える場所には絶対に置かない」というルールを徹底しました。


意地でもプラスチック収納を買わない理由

収納を増やすとモノも増える

人は空きスペースがあると、つい埋めたくなります。プラスチック収納を買うたびに「まだ入るから」とモノが増え、いつまでも片づけが終わりませんでした。

一時的な解決にすぎない

収納を増やせば部屋は片づいたように見えます。しかし根本は変わらず、モノの量そのものが減らなければストレスは繰り返されます。

見た目に与える影響が大きい

リビングに積み重なったプラスチックケースは、どうしても“仮の置き場”感が漂い、部屋全体の雰囲気を壊してしまいます。長く暮らすほど安っぽさや雑然とした印象に。


クローゼット内は例外にした理由

ここだけは現実的に「プラスチック収納でいい」と割り切りました。

  • 中が見えて探しやすい:服や小物を分類するのに便利
  • 湿気や重さに強い:布や木製より扱いやすく、長持ちする
  • コスパが良い:見えない場所なので、デザイン性より機能性を優先

つまり、「生活の裏側」はプラスチックでも構わない。ただし「人の目に触れる場所」や「日常的に視界に入る場所」には絶対に使わない。このルールが、暮らしの質を大きく変えてくれました。


買わないことで得られたメリット

モノが自然に減った

「収納を買わない」と決めた瞬間から、買い物の基準が変わりました。
以前は「どうせ収納があるから」とつい購入していましたが、今は「置き場所がないから、まず手持ちを見直そう」と考えるようになったのです。結果的に、同じような服や小物を買うことが減り、持ち物の総量が自然と減っていきました。

お金が残るようになった

プラスチック収納そのものは安価ですが、「チリも積もれば山となる」です。1つ1000円でも、10個なら1万円。しかも収納が増えることで余計なモノを買い足してしまえば、その何倍も出費が増えていきます。
収納を買わないと決めたことで、無駄な出費がごっそり削られ、貯金や趣味に回せるお金が増えました。

掃除が格段にラクになった

床に置く収納が減ると、掃除機やモップをサッと動かせます。以前はケースを持ち上げて下を掃除するだけでひと苦労。今は数分で終わるので、掃除が「気合を入れる行事」ではなく、日常の延長に変わりました。

引っ越しや模様替えが軽くなる

収納ケースは大きくかさばるため、引っ越しの際に一番の荷物になります。買わない暮らしにしてからは、引っ越し作業が驚くほど軽く、模様替えも気軽にできるようになりました。家具の配置を変えるだけで気分転換できるのも大きなメリットです。

部屋が広く感じられる

収納ケースを積み重ねると、部屋の床面積はどんどん狭まります。なくしてみると、本来の広さが戻り、空気がスッと通るように感じられるのです。広々とした視界は、それだけでリラックス効果があります。

暮らしに“お気に入り”が残る

プラスチック収納をやめると、「どうしても必要なら、気に入った材質のものを」と基準が変わります。その結果、木製の棚やラタンのかごなど、“見ていて気分が上がる”収納しか残らなくなりました。
目に入るものが好きなものだけだと、生活全体が心地よく整います。

探し物が減った

収納を買い足すと、モノが散らばる場所が増えて探し物が増えます。逆に収納を絞ると「モノの定位置」がはっきりして、探す時間が減りました。これにより、朝の身支度や外出準備がスムーズになり、時間に追われるストレスも軽減。

判断力が鍛えられる

「買わない」と決めると、必然的に「これを持つかどうか」を真剣に考えるようになります。以前は衝動的に買っていたものも、今では「なくても大丈夫だな」と冷静に判断できるようになりました。この力はモノ選びだけでなく、仕事や人間関係の取捨選択にも役立っています。

人付き合いにも余裕が出る

意外かもしれませんが、モノを減らすことで「人との関わり方」まで変わりました。以前は部屋に人を呼ぶのに片づけが大変でストレスでしたが、今はサッと整えられるので気軽に招けるように。結果的に人とのつながりもポジティブに広がりました。

心に余白ができる

モノに追われない生活は、心にもスペースを生みます。収納グッズを探す時間や「どこに片づけよう」と悩むエネルギーが減り、本当にやりたいことに集中できるようになりました。これは単なる部屋の片づけ以上に、人生全体の質を底上げする効果がありました。


どうしても収納が必要なときは「良い材質を選ぶ」

プラスチックを避けた分、買うときは妥協せず「これなら一生大事にしたい」と思える材質を選びました。

  • 木製収納:時間が経つほど味わいが増す
  • ラタン(籐)のかご:軽くて通気性が良く、和室・洋室どちらにも馴染む
  • 布ケース:優しい質感で部屋に柔らかさを出してくれる

この“お気に入りしか置かない”というルールは、モノに囲まれた暮らしから私を解放してくれました。


意地でも買わない習慣がくれた気づき

  • 収納がない=持ちすぎに気づくサイン
    以前は「収納が足りない」と思っていましたが、実際は「持ち物が多すぎる」だけだったのです。
  • 見える場所をすっきりさせると心が整う
    目に入る場所が片づいていると、脳が安心して余計なストレスを感じなくなります。
  • “お気に入りだけ”で暮らす心地よさ
    収納も含め、選び抜いたものだけに囲まれると、暮らしがまるでホテルのように快適に。

まとめ

私は「プラスチック収納は意地でも買わない」と決めました。例外はクローゼットの中だけ。人目につかない場所では便利さを優先し、日常の視界に入る場所は“気に入った材質”だけを選ぶ。

その結果、

  • モノが増えなくなった
  • 部屋も心もすっきりした
  • お気に入りに囲まれた暮らしが実現した

「収納を増やす」のではなく、「収納を選ばない」という発想。これが暮らしを整える一番の近道でした。