「ゆるく働く」を実践する際、心配なのが経済的なリスク。特に老後は収入が減ることと医療費等の出費がかさむこととのダブルパンチで、何も準備をしていないと困ったことになります。
参考:Abema Prime
この番組で紹介されているような高齢者の状況は他人事ではありません。
今回は老後について心配な方に向け、今から出来ることをまとめていきます。
「ゆるく働く」と「老後の安心」との両立に必要なこと
どのようにすれば、「ゆるく働く」と「老後の安心」とを両立できるのでしょうか?
それには下記の2つのポイントが必要です。
- 生活コストを低くしておくこと
- 収入源を増やしておくこと
当たり前のように思われるかもしれませんがこれを現役時代から意識していけば、本業でゆるく働いていたとしても老後の心配は無くなります。
本日はこちらの2点について、何をしていけば良いのかを具体的にまとめていきます。
生活コストのミニマム化
支出が多い生活習慣を送っている場合、そもそもの老後必要資金が莫大なものとなってしまいます。その額によっては、こののちご紹介する老後の収入UPのための対策をいかに行ったとしても、生活がままならなくなってしまうでしょう。
「なんだそんな当たり前のこと・・・」と思われるかもしれませんが、この当たり前のことが徹底できている人はごくわずか、というのが現実です。
一度上げた生活コストを下げることは、年齢を重ねれば重ねるほど難しくなっていきます。まずは若いうちから生活コストの削減を進めていくことが大切です。
固定費の削減
まずは下記の見直しを。
- スマホの通信費(プランは頻繁に変わります。2~3年ごとではなく毎年の見直しがおすすめ。)
- 光熱水費(特に電気料金。供給会社の変更のみで、数千円の節約につながることもあります。)
- 住居費(家賃もしくは住宅ローンの借り換えなど)
無意識の浪費を意識する
ここも大切です。
- コンビニやコーヒーショップに寄る習慣
- ランチ代、外食代
- なんとなく買っている雑誌
- 解約しそびれているサブスク
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収入源を増やす
時間給以外の副業を始める
まずは本業以外で1円でもいいので稼ぐ経験が大切です。なんでも構いませんが、自分の工夫次第で収入は増やせる、という体験をすることが大切です。
- Youtubeやブログ運営を始めてみる
- メルカリやminnneなどのオンラインショップにて手作りのアクセサリー販売
- Kindleやnoteにて自分の文章を販売してみる
資産運用を始めてみる
これは大切です。資産運用と聞くと、資産家や高収入のサラリーマンが余剰資金で手を出すイメージがある人もいるかもしれません。
しかしNISAや積立NISAを利用することによってリスクは限りなく低くすることができます。まずは100円、1000円からでもできるので「自分が働かなくても勝手にお金が増える」という体験をしてみてください。
下記のポイントを意識すると、手をつけやすいはずです。
- 対面ではなくネットでの証券口座を利用する(手数料が安いため)
- まずは月1000円程度から始める(最初から攻めすぎない)
- 「ドルコスト平均法」について学ぶのは必須
- 一攫千金を狙わない。あくまで「まずは勉強」という意識が最重要。
年金を増やしておく
老後にもらえる年金を増やすテクニックも大切です。具体的にはどのようにすれば良いのでしょうか?
① 自営業の人は「付加年金」「国民年金基金」等を利用する
「付加年金」とは、任意で国民年金保険料を上乗せ納付する制度です。月額400円を上乗せしておくことによって、「付加年金保険料の納付月数」✖️「200円」が老齢基礎年金に加算されます。
およそ2年で支払った金額と受取額が同額になるため、2年間年金を受け取れば元が取れる計算となります。現在のルールでは入って損のないシステムと言えるでしょう。
参考:日本年金機構『付加保険料の納付のご案内』
② iDeco(個人型確定拠出年金)に加入する
こちらは、サラリーマンでも会社員でも、主婦等でも加入できる年金制度です。
金融機関に自分で年金保険料を積み立てて運用していく年金制度のため、運用による利益と税制上のメリットとの、双方のメリットを受け取れます。
こちらに関しても長期運用による利点が大きいため、早めに始めることによって老後の安心に繋がるだけのメリットが得られます。
参考:厚生労働省『iDeCoの概要』
まとめ
ゆるく働くことと、老後の安心との両立は「可能」です。難しく考えてしまいがちですが、「支出の削減」と「収入UP」を行うことによって、その両立は現実的になっていきます。
ですので、「老後が心配だからハードに働かなきゃ・・・」と考えるよりは、「どのようにして両立するか」にフォーカスすることで、適切なアクションを選び取っていくことが大切です。
ただ、これらを全て実践するには意外と時間がかかります。1歳でも若いうちに、1つ1つ実践してみていただけたらと思います。