フリーランスの方、モンスタークライアントと出会ってしまった経験はありますか?
少なくとも一度は出会ってしまったことがある人は多いのではないでしょうか。
今回はモンスタークライアントの特徴と、もし出会ってしまった際の対策についてまとめていきたいと思います。
モンスタークライアントの特徴
対等な立場という認識がない
モンスタークライアントがモンスターである所以は、これに集約されるかもしれません。
- 「お客様は神様」と思っている
- 発注側が上、受注側は下請け業者という認識
- 社内の立場(役職など)を外注先にまで持ち込んでくる
契約関係における受注側・発注側は本来対等な関係のはずです。しかし、発注側がお客様扱いをされるべき、と思っているクライアントもいます。もっと酷い場合、自分は事業部長だから、自分の方が年上だから、という理由でため口や命令口調で話しかけてくる人さえいます。
このような人は、自分が上と思っているためモンスター化する可能性が高いです。
連絡時のマナー不足
- 深夜、週末等に怒涛の連絡(緊急時以外)
- 不必要な電話(上司の愚痴など業務に無関係なことを聞かされる場合)
- 言葉遣い(「~~は可能ですか?」ではなく、「~~してください。」という断定口調の追加依頼など)
社会人同士の通常のやり取りができない相手とは、気持ちの良いやり取りはできません。深夜の連絡には『夜分遅くに失礼します』、電話をする際には『本日〇時、少しお時間いただけますか』など、基本的なマナーを守ってくれない相手はモンスター化する可能性が高いです。
金銭的にルーズ
- 追加受注への料金を払うのを渋る
- 支払期限を守らない
対価をきちんと払う意識のない人や、期限を守れない人は危険です。なぜなら、こういったクライアントは他の部分でもルーズなことが多いためです。情報の取り扱いや、法的なこと、税金のことなど、別の部分でのトラブルにも巻き込まれる可能性もあるため、要注意です。
放置すると・・・
精神的ストレスが溜まっていく
モンスタークライアントにあたってしまうと、それだけでストレスが溜まります。連絡が来るだけで嫌な気分になったり、基本的なビジネスマナーを守ってくれないことへの苛立ちが生まれてしまったり。
中には鬱などの精神疾患を患ってしまう方や、不眠や動悸といった身体的な不調が出る場合もあります。
優良なクライアントの案件に支障が出る
モンスタークライアントは仕事を増やす天才です。当初見積っていた工数が、変更や修正、追加の依頼などによって膨れ上がり、その結果他のクライアントの案件に支障が出る場合も多いです。
特に、良好な関係を築いているクライアントの案件に支障がでてしまった際は最悪です。これまでの信用を失ってしまっては元も子もありません。大切にしたいクライアントを守るためにも、モンスタークライアントへの対策は必要です。
もしモンスタークライアントに出会ってしまったら
最初からお金をかけずに、まずは公的な機関に相談するのがおすすめです。
フリーランス・トラブル110番
第二東京弁護士会が運営しています。運営にあたってはフリーランスに関する関連省庁と連携しているため安心です。無料かつ、オンライン相談も可能なため、多忙なフリーランスも仕事の合間に利用しやすい点がオススメです。
法テラス
無料での法律相談が可能。一定の条件を満たす場合、弁護士費用の建て替え等も行ってもらうことができます。
無料で相談できるのはあくまで初歩的な部分になりますが、パワハラや金銭的なトラブルなど法的な相談をしたい場合には特に頼りになる機関です。
まとめ
モンスタークライアントとは取引をしないに越したことはありません。ただ、多くの場合は最初の時点で判断が難しいもの。
もし出会ってしまった際は、自分1人で悩むのではなく、公的な機関や民間サービスなど周りにしっかり相談して、自分の身を守ることが大切です。