企業からスカウトされやすいレジュメの書き方【人事担当者の視点で考える】

ブラック企業脱出

転職サイトに登録している方、企業からのスカウトは届いていますか?

スカウトが届く企業の質はいかがでしょうか?

今回は「魅力的なスカウトのくるレジュメ」の書き方をまとめていきます。

企業にスカウトされるメリット

転職サイトのスカウト機能とは?

転職サイトの利用方法には基本的に下記の2つの方法があります。

  1. 自己エントリー(自分で検索条件、キーワードを入れてエントリーする)
  2. 企業からのスカウト(企業からの面談オファーに返信する)

では、自己エントリーではなく『企業からのスカウト』を狙っていくメリットは何だと思いますか?

確実に面談に繋げられる

媒体にもよりますが、原則としてはスカウトされた場合は面談が確約されている場合が多いです。自己応募と異なり書類選考というステップがないため、実際に会って(もしくはオンライン面談にて)自己アピールする機会が得られます。

企業や担当者の雰囲気を知るためにも、自分の人柄をアピールするためにも、面談への参加は転職活動において大きく有利に働きます。もしあまり興味がない企業だとしても、下記のメリットがあります。

  • 話してみたら意外と面白そうで、選択肢が広がった
  • 本命に応募する際の練習になった
  • 未経験業界のイメージが湧いた(希望条件に加わった/ 希望条件から外した)

是非話だけでも聞いてみることをおすすめします。

視野が広がる

全く興味・関心のなかった業界や、興味があったものの「自分には難しいかも」と諦めていた業界・職種のオファーを受けることもあります。企業の採用担当が書いているスカウト文を見ることで、自分の経験・スキルの活かし方を学ぶことができます。

例えば、下記のような文面を見ることはありませんか?

貴方の~~~~のご経験は、弊社の~~~~に活かしていただけるのではないかと考えております。
是非弊社の~~~~のポジションにて、~~~~の資格を活かしてご活躍いただけませんか?

こういった内容によって、自分の思わぬ可能性に気づいて視野を広げることができます。

自己応募の際にも有利

これは「企業からスカウトされるメリット」とは異なるかもしれませんが、スカウトを目指したレジュメを作成することは、そのまま自己応募の書類通過率にも繋がります。忙しい採用担当者が、時間を割いてでも「会ってみたい」と思えるレジュメを作成しておきましょう。

スカウトされやすいレジュメとは?

人材採用

では具体的に、どのような点を意識していけば良いのでしょうか?

ログイン・レジュメ更新を頻繁にしている

企業側がスカウトメールを送る際には、何万・何千というレジュメの中から、条件を絞って候補者を検索しています。その際に「いかにアクティブに転職活動をしているか」での絞り込みは、ほぼすべての企業で行っていると言っても過言ではありません。

企業によりますが、下記のように検索条件を絞っている企業も多いため、毎日の習慣としてログインだけでもしておくことをお勧めします。

  • 3日以内にログイン
  • 1週間以内にログイン & レジュメ更新1年以内

希望条件を絞りすぎない

企業がスカウトを送る際には必ずコストが発生しています。文面作成にかかる人件費はもちろんですが、『スカウト1通につき〇〇円』などの媒体に払う費用も発生します。媒体によっては1通につき何千円も払っている場合も。

ですので、どんなにスキルや経歴が魅力的だとしても、希望条件をあまりに狭く絞っている方は「応募してくれる可能性が低そう・・・」という理由で、スカウト送信対象としての優先順位が下がってしまいます。

もちろんある程度の希望を入れておくことは大切ですが、備考欄に『別職種も積極的に検討します』などの旨を記載しておくと良いでしょう。

定量的な実績の記載

数値的な実績の有無を気にする企業も多いです。例えば、営業成績やマーケティングの効果など、突出した実績のある方は積極的に記載しておきましょう。

営業職の場合: 2021年営業売上 2億円(達成率145%)
人事職の場合: 年間300名〜400名規模の採用に従事

一点注意が必要な点としては、何もかも正直に記載すれば良いというわけではない、ということ。達成率が100%を下回る実績や、あまりに規模感の小さなプロジェクトについては記載しない方が賢明です。

あまりに長く書きすぎない

企業の採用担当は忙しい業務の合間に候補者を検索しています。1名のレジュメを読む時間は長くて1~2分程度その際、要点を押さえずにあまりにダラダラと長文を書いている人のレジュメは読まれないと思って良いでしょう。

「面倒」「時間がない」という企業側の事情があるということ以前に、「要点を的確に押さえた文章が書けない人」としての評価がなされてしまうからです。

また、新卒採用の場合を除いて、学生時代のことは書くことをお勧めしません。部活動やサークルでの実績や努力したことについて書いている人もいますが、中途採用の場合は実務(社会人になってから)での経験しか読まないためです。

例外としては、学生時代の起業経験や、アプリの開発・売却経験などです。そのように対法人とのやりとりをした経験などは積極的にアピールしでおくと良いです。

不要な内容を書くことで「ダラダラと書いている」という印象をつけないためにも、要点を押さえて、事実を中心とした簡潔な文章を心がけましょう。

 

まとめ

採用面接

企業からスカウトをもらえるようになると、チャンスが増えて転職活動は捗ります。

細かなテクニックは様々ありますが、基本的には『読み手の気持ちを考える』ということが大切です。「自分が採用担当者だったら、この候補者に会ってみたいかどうか」という観点で考えてみていただけると分かりやすいのではないかと思います。

是非ポイントを押さえた工夫をし、転職活動がうまくいくことを祈っております。

参考:ビズリーチ『スカウト数を増やすための3つの工夫