「ゆるく働く」道を選んで後悔しないためには?【ゴール設定が重要】

寝る犬 日々のあれこれ

「ゆるく働く」という曖昧なワード、魅力を感じる方も多いと思います。しかし同時に、実際にそんな曖昧なものを目指して後悔しないのか、不安に思う人も多いのではないでしょうか。

その理由は明白です。これまでの学校教育では「努力・勤勉」が良しとされ、頑張ることが素晴らしいこと、という価値観の中で大人になった方が殆どだからです。

「勤勉」の対極に位置する「ゆるく」働くという言葉には、「怠惰で頑張らないダメな人」というイメージを持つ方もいるかもしれません。

今回は「ゆるく働く」を目指すことに不安を感じている方に向けて、目指す前に考えるべきことや、達成後に後悔しないために考えるべきことをまとめていきます。

後悔する場合って?

ではまずは「ゆるく働く」を目指した結果、後悔した人がよく言う内容について考えていきましょう。

収入が減って生活が苦しくなった

これは「理想の状態」を考えずに転職・独立してしまった人に多いパターンです。

現在の辛さから脱出することに気を取られすぎて、今後の人生において何を最優先すべきかをしっかり決めないままに次のステップに進んでしまうと、ありもしない理想(労働時間を減らして、これまでと同じ収入を得る)と比較して落ち込んでしまいがちです。

新しい道に進む際、一時的な収入ダウンは予想できるはず。一旦実家に帰る、サブスクを一時的に解約するなど、過渡期には少しでも生活コストを下げる工夫をしなくてはいけません。

肩書きの変化によって結婚やローンに支障が生じた

こちらも正社員の立場や、大手企業のサラリーマンという立場を無計画に手放した方に多いです。自分にとって現在の肩書きが大切なら、退職しないまま「ゆるく働く」を達成できる道を考える方が賢明です。

後悔しないために

では、「ゆるく働く」を目指して後悔しないためには、具体的にどのような点に気をつければ良いのでしょうか。

自分にとってのゴールは何か?「ゆるく働く」を徹底的に考え抜く

これが最も大切です。しかしゴールをきちんと設定できていない人が多いのも事実です。

「ゆるく働く」ことに対するマイナスイメージがあるとすれば、こういった方の失敗談からきているのではないでしょうか。

では具体的に、どのように考えれば良いのでしょうか。

「ゆるく働く = 働く時間を減らす」ではないと認識する

ゆるく働くということは、イコール労働時間を減らすということではありません。ゆるく働くという言葉を「リラックスして自分らしく、ストレスフリーに働く」と言い換えると、それが人によってどのような状態を指すのかわかりやすいかと思います。

  • あまり人と接することなく、自分の業務に集中できる環境を好む人
  • 多くの人とわいわい遊ぶように働く環境を好む人
  • 堅苦しい環境が苦手で、キラキラした都会で柔軟に働きたい人
  • 長閑な地方で、自然相手の仕事やものづくりをしたい人

あなたにとっての「ストレスフリー」を言語化してみましょう。

自分にとってのゴールを設定する

次に、自分にとってのゴールを設定しましょう。

例えば、何事も自由に決められるということに価値を感じる人もいれば、自分で判断しないでいいことに価値を感じる人もいます。

現在違和感を感じている部分を明確にすることで、自分にとってのゴールが見えてくるでしょう。

責任が重いことが辛いのか

自由にやれないことが窮屈なのか

何を持って自分にとって「しんどくない(=ゆるい)」環境と言えるのか、それをじっくり考えてみてください。

それによって得られるもの、手放すものを書き出して再考する

最後に、達成した後のことを想像してみましょう。「ゆるく働く」を実現するために、人によっては転籍や転職、独立など思い切った決断をすることになるかもしれません。

その際に得られるものと、手放さざるを得ないものとを、それぞれ書き出してみてください。

例えば・・・

例:新卒入社の企業を辞めて、フリーランスとして独立する場合

a) 得られるもの

パワハラ上司からの解放、ビジネスにおける人間関係の選択の自由
休日出勤や深夜残業を強制されない環境、労働場所・時間の自由
取引先を選べる自由

b) 手放すもの

「〇〇株式会社の正社員」という立場
定年時にもらえるはずだった退職金

『社食のハンバーグが食べられなくなる』など、どんな些細なことでも書き出してみてください。

そして双方を比較します。

その際にもしメリットよりデメリットの方が大きければ、別のルート(独立ではなく転職にする、など)でゴールを設定することが必要です。

まとめ

寝るねこ

私の場合、「ゆるく働く」という道を選んで後悔したことはありません。

ブラック企業時代や、フリーランスになりたての数年間セルフブラックな働き方をしていた時期とは比較にならないほど、生活の質が上がりました。

しかし、「ゆるく働く」というゴールに対しての自分なりのイメージを持っておかないと、折角ハードワークを脱出できたのにも関わらず後悔することになりかねません。

ただ闇雲に労働時間を減らしたり、責任の重い仕事をやめるのではなく「自分にとっての理想の働き方」を設定することが大切です。

そのためにも、自分の「キャリア」における優先順位のみではなく、自分の「人生全体」における優先順位について突き詰めて考えてみてください。

ゴール設定さえ誤らなければ、後悔とは無縁な理想の生活が待っています。